朝御飯を済ませ、またお料理に掛かる。
「ママ、手伝おうか?」
「ひなも」
「ありがとう。じゃあ涼は卵混ぜてくれるかな?」
「うん」
「ひなは?」
「ひなはじゃあお兄ちゃんのお手伝いでボールを押さえてあげて」
「ひなまじぇたい」
「ひなはだめだよ」
「いや、まじぇる」
はぁ~
何でもお兄ちゃんのやることをしたがるんだから。
「涼、ちょっとだけやらせてあげて」
「う~ん ひなできるか?」
「うん」
踏み台に乗り、嬉しそうに混ぜてる。
「ひな、こぼれるから」
「うん」
フフフ…
何だかんだ言ってもよく面倒見てくれるんだよね。
――
―
恭介さんは知らん顔で新聞読んでる。
マイペースって言うか我関せずだわ。



