Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




朝御飯を済ませ、またお料理に掛かる。


「ママ、手伝おうか?」


「ひなも」


「ありがとう。じゃあ涼は卵混ぜてくれるかな?」


「うん」


「ひなは?」


「ひなはじゃあお兄ちゃんのお手伝いでボールを押さえてあげて」


「ひなまじぇたい」


「ひなはだめだよ」


「いや、まじぇる」


はぁ~


何でもお兄ちゃんのやることをしたがるんだから。


「涼、ちょっとだけやらせてあげて」


「う~ん ひなできるか?」


「うん」


踏み台に乗り、嬉しそうに混ぜてる。


「ひな、こぼれるから」


「うん」


フフフ…


何だかんだ言ってもよく面倒見てくれるんだよね。


――





恭介さんは知らん顔で新聞読んでる。


マイペースって言うか我関せずだわ。