「ママ~ミルク」
「はい、ミルクとイチゴね。涼はイチゴ好きだもんね」
「うん。イチゴだいしゅき。ママは」
「ママも好きよ」
「パパは」
「あ、あぁ。好きだな」
「いっしょらね~」
「そうだな」
「パパはミルクじゃないね~」
「パパは大人だからコーヒーな」
「ママも」
「うん、ママも大人だから紅茶ね。涼も大人になったら飲めるよ」
イチゴを嬉しそうに頬張りながら
「りょう、いちゅおとな?」
「えっ?」
「あした おとなになる?」
「明日は無理だと」
「涼、涼がパパくらい大きくならないとな」
「え~しょんなにおおきくなるの~」
ビックリしたような顔で恭介さんを見てる。
「うん。大人になるって大変なんだ」
「たいへんって~」
二歳の子ども相手に何を…



