メリーゴーランドから降りて
それからもコーヒーカップにも乗りました。
あ、僕は乗りたくなかったのですが陽菜がどうしても乗りたがったのです。
今日は僕の誕生日なのに陽菜の言うがままです。
やっぱり女の子は強いです。
パパもママには勝てないもん。
最後に『スモールワールド』に入りました。
此処はパパもママも一緒です。
ボートに乗って世界中を回るのです。
可愛らしかったけどまぁまぁ楽しかったです。
出て来たら…もう夕方になってました。
「じゃあ帰ろうか」
「そうですね」
パパやママが言うと
「ひなね、もっとあしょびたい」
と口を尖らせてます。
「陽菜、もう暗くなったよ。お家に帰らないと…熊五郎とペン太郎が待ってる よ。それに今日は涼の誕生日だからケー キ買って帰ろうね」
「くうとペンがまってるの?ケーキもかうの?」
「うん、そうだよ」
「うん。ひなかえる」
ママの手を引き
「パパ、おにいちゃん はやく~」
僕とパパは顔を見合わせて
「さすがママ」



