陽菜とママが象の乗り物に乗って上から 僕達を見つけたようです。
「パパ~おにいちゃ~ん」
陽菜が叫びながら手を振ってます。
ママも嬉しそうに手を振ってます。
「ママ~ひな~」
僕も手を振りました。
パパはニコニコして見てます。
パパのニコニコ顔はたまにしか見れないので僕は得しました。
――
―
「あ~たのちかった」
ママと陽菜が降りてきて
陽菜は大満足のようです。
「パパ、つぎはどれにしよう?」
「そうだな。涼は何がいいんだ?」
う~ん
案内地図を見て
「この『ホラーハウス』っていうのにはいりたい」
「えっ?」
ママがビクッとしました。
そんなママを見て
「そうだな。これは陽菜も入れるようだし」
特に年齢制限はないようです。
「ひな、おばけこわくない?」
でも一応聞きます。
「うん。ひなこわくにゃいよ」
「じゃあ行くか」
ママはしぶしぶ着いてきます。
ママは怖がりさんみたいです。
ホラーハウスの前でママは係りのお兄さんに
「こんな小さい子は無理ですよね~」
と陽菜のことを聞いてます。
だけど
「あ、大丈夫ですよ。そんなに恐くはないので」
と笑顔で言われました。
パパが
「クッククク…志織、諦めろ」
と言いました。
「は、はい」
ママも覚悟を決めたみたいです。
よかったぁ~



