Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「涼、何に乗りたいの?」


「ジェットコースター」

僕はジェットコースターにずっと乗りたかったんですが、ママが保育園児は乗れ ないと言ってたから小学生になった今なら乗れるはずです。


「ジ、ジェットコースター?」


ママの顔がひきつってます。


「クッククク…志織、陽菜は乗れないから出口で待ってろ。俺と涼で乗るから」


「恭介さん はい、お願いします」


ママはホッとしたみたいです。


ジェットコースター乗り場に行ってパパと並ぶと


「ひなも」


陽菜も乗りたいと言い出しました。


「陽菜、陽菜は小さいから乗れないの」


「いや~のるの~」


陽菜は僕の真似ばかりします。


「陽菜」


パパが


「保育園に行ってる子どもは乗れないんだ。涼も小学生になったからやっと乗れ るようになったんだからな。陽菜も小学生になったらパパと涼とママと乗ろう な」


それを聞いたママ『えっ?』とパパを見てます。


パパは意地悪です。


ママはジェットコースター怖いのが分かってるのにわざと言うんだもん。


「しょうがくしぇいになったらのれるの?」


「あぁ」


「うん、わかった」


陽菜が納得してママと出口のとこに行きました。


「パパ」


「ん?」


「ママにはのれないよね?」


「陽菜が初めて乗る時はやはりママも乗せないとな」


やっぱり意地悪さんです。