「今日も送ってったのか?ごくろうさん」
部屋に入るなり誠が顔を出した。
「今日も弁当作りか?」
「あぁ」
「日頃の志織ちゃんの苦労が分かったろ。これからはあんまり我が儘言うなよ」
「煩い!それに志織の苦労ってなんだよ?我が儘って?」
「フッ さ、仕事に戻るわ。あ、陽菜の迎えは?」
「志織が行くってさ。涼も付き添う」
「涼がか?本当にアイツは出来た子だな」
「当たり前だ。俺の息子だからな」
「クッ!ハハハ…」
大爆笑しながら部屋を出て行く。
…マジに失礼な奴だ。
ーー
ー
溜まっていた仕事を済ませ
「もう8時か」
さてと、帰るか。
車を走らせ家へ。
ピンポーン
ガチャッ!
「おかえりなさい」
「おかえりパパ」
「パパおかえりなしゃい」
こうして三人が笑顔で迎えてくれると やっぱりほっとする。
「ただいま。あ~腹減った」
【恭介side終】



