陽菜と志織が着替えを済ませて降りて来た。
テーブルに着いて
「ん」
志織の前に卵雑炊を。
「恭介さんが作ってくれたんですか?」
驚いたように俺と雑炊を見比べている。
「当たり前だ」
涼が作ったとでも思ってんのか?
「ママ、よかったね~」
陽菜が
「パパやしゃしいね。ママよろこんでる よ。ね、ママ」
「フフフ…そうね。恭介さん、ありがとう」
「あ、いや、当たり前のことをしただけだ」
涼がニヤニヤして俺を見てる。
「涼、このパンも美味そうだぞ。食え」
瑞穂は色んな惣菜パンや果物のデニッシュを持ってきていた。
「ママ、きょうはうちにかえってこよう か?ママはかいしゃおやすみするんで しょ?」
「あ、えっと…」
俺を見て
「恭介さん、今日」
「駄目に決まってる。無理して行ってぶり返したら困るから今日は休んで明日か らにしろ」
だいたい熱は下がってるか知れないが声はまだ掠れているし、粥しか食ってない んだから体力ないだろ。



