「パパ、おはよう」 「お、涼。今日は早起きだな」 「ママがおこしにきたの」 「そうか」 「パパ、あさごはんのしたくてつだうね。ママはパンはたべられないでしょ? パパ、ごはんがのこってるからぞうすい つくってあげたら?ママよろこぶよ」 「……」 「ね」 「あ、あぁ、そうだな」 鍋を取りだし雑炊を作り始める。 顆粒出汁でいいよな。 作りながらコーヒーと牛乳の用意をしている涼を見て… なんでコイツはこんなに気がつくんだ? まだ一年生だろに。 …… … やっぱり、俺に似てんだな、ん。