Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~





明くる朝


6時前に起き弁当作りにかかる。


ーー





「恭介さん、おはようございます」


「志織、寝てないと」


「もう大丈夫ですから。あら、卵焼き」


「あ、あぁ」


「上手に巻けてますね」


「当たり前だ」


「フフフ…」


「なにがおかしい?」


「いえ、なにも。あ、陽菜おはよう」


階段から走り降りて来た陽菜が


「ママ、おはよ。おきてていいの?」


「もう大丈夫よ。ありがとう」


「うん。あ、パパおはよ」


「おはよう。相変わらず早いな」


「わっ!パパたまごやきだ。ちゅくってくれたんだね。ありがと」


抱き着いて来る陽菜を抱き上げて


「この弁当でいいか?」


「うん。おいしそうだね~」


満面の笑み。


頑張って作った甲斐があったというもんだ。


「さ、陽菜お着替えしようね」


「うん」


「志織、俺が」


またぶり返したら。


「大丈夫ですから。熱も下がってるし、 喉の痛みもだいぶ取れましたから」


陽菜の手を引いて二階へ


……





志織が起きられるんなら卵焼きだけ作らせたらよかった。