涼を迎えに藤倉に。
「涼はもう帰ったわ」
行くなりお袋が
「さっき涼と一緒に行って来たの。志織ちゃん、またちょっと熱が上がってた わ」
「えっ?」
「あ、そんなに高いわけじゃないから。 晩御飯の支度はしといたから。志織ちゃ んのお粥も炊いてきたから」
「あ、悪い」
助かった。
「涼はママが心配だからって残ったの」
「そうか」
「明日も志織ちゃん休ませなさいよ」
「分かってるって。じゃあ帰る」
「あ、待ってよ。真人と和人はお祖母 ちゃんと待ってなさい。ママ直ぐに戻る から」
「うん。じゃあ陽菜ちゃんバイバイ」
「バイバイ」
来なくていいのに着いて来る。
俺の車に乗り込み一路家へ。



