5時に終わらせ
「誠、後は頼むな」
「あぁ。ちゃんと晩飯食わせろよ」
「煩い」
水野がクスクス笑ってる。
俺と目が合うと
「お大事に」
「あぁ」
誠もニヤニヤ笑ってるし。
人が大変なのを面白がってるとしか思えん。
でも今はこいつ等に構ってる暇はない。
車を飛ばして保育園へ。
「あ、兄さん」
「お前も今か?」
もう帰ってると思ったのに。
「待ってたのよ」
「ん?」
「話しは後。先に陽菜ちゃん」
「あ、あぁ」
園内に入ると
「パパ~」
「ママ」
陽菜と真人と和人が走って来た。
「おじちゃん、おばちゃんは?」
真人と和人が俺を不思議そうに見上げている。
「まぁくん、かずくん、ママはびょうきなの。だからきょうはパパなんだよ。お べんとうもあしゃごはんもパパがちゅくってくれたんだよ」
「へぇ~すごいね」
陽菜が自慢するから真人と和人から尊敬の眼差しで見つめられた。
お前等は親に似ずいい子だ。



