飯が炊けて陽菜の弁当作りを。
こんな小さい弁当箱に詰めるのか?
飯は少ない目で、昨日の残りの唐揚げと ほうれん草の胡麻和えと冷蔵庫にあった プチトマトで隙間を埋めて…っと。
これでいいか。
「パパ、ごはんになんかけないと。それともおにぎりにしないとひなはたべない よ」
いつの間にか涼が横に来て弁当作りを見 ている。
「おにぎり?」
俺が作るのか?
「パパにはできないから、ふりかけかけたら」
一言多い。
だが
「ふりかけ?」
どこにあるんだよ?
「うん」
涼がどこからかふりかけを出してきて
「これだよ」
「……」
やっぱり…確りしてる。



