Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「さ、降りるぞ」


「うん」


陽菜は保育園の鞄と帽子を持って


あ、涼も起こさないと。


寝室へ入ると、こちらは気持ちよさそうに寝ている。


「涼、起きろ!朝だぞ」


「……」


「涼」


「……」


駄目だ。


全く起きる気配なし。


陽菜を降ろして、布団を捲り


「涼、学校に遅刻するぞ」


耳元で怒鳴ると漸く目を開けて


「パパ」


「おはよう。早く用意しろ」


「うん」


でもまだベッドから降りない。


あ~辛気くさい。


「わっ!パパなに」


涼を抱き上げて


「ほら、着替えろ」


涼の部屋にほりこむ。


あ~朝からくたびれた。