陽菜の部屋で
「何を着るんだ?」
「えっと…これとこれ」
陽菜が出したのはセーターと半ズボン
それはいいんだが、この下に何を…
「陽菜、この服の下に何を着るんだ? シャツだけか?」
「うん。シャツと…あ、タイツとくつした」
タイツか。
ってどこに?
「陽菜、タイツと靴下はどこにあるんだ?」
陽菜がタンスの引き出しを開けて黒のタイツと靴下を出してきた。
「ん。じゃあ着替えような」
「ひなじぶんで」
陽菜にさせていたら時間がいくらあっても間に合わない。
「今日は特別にパパがしてやるから」
「パパ」
「いいな」
「…うん」
なんとか着替えさせ
「さ、下に」
「パパ、かみくくって」
はぁ?
「パパ」
「あ~分かった」
ブラシで梳し…ってなんでこんなにもつれてんだよ。
「パパ、いたい」
「あ、悪い」
なんとか梳かして、さて、くくるってどうすんだ?
「パパ」
あ~めんどくさい。
「陽菜、今日はくくらないで、この間の カチューシャで止めていけ」
「カチューシャ?」
「あぁ。パパ陽菜がカチューシャしてるの見たいな」
「うん」
ニコッと笑いカチューシャを出してきて止めた。
「パパかわいい?」
「あぁ。陽菜は可愛い」
「ありがと」
なんとか機嫌もよくなった。



