漸く風呂から出て
「パパ、ごはんまだだよね。たべて」
涼が気づいたのか
「ひなはぼくがあそんでるから」
「じゃあ頼むな」
「うん」
時間は8時半
二人は9時に寝かせればいいか。
お袋からの晩飯を温めて掻き込…ん?明日、陽菜の弁当作らないと。
この惣菜を半分入れるか。
陽菜は好き嫌いないから大丈夫だな。
半分だけ食い、志織用の粥を鍋に開けてっと。
「涼、陽菜、もう寝る時間だ。歯磨きしてこい」
「うん。ひないこ」
「うん」
後片付けをしてると
「パパ」
陽菜が俺に歯ブラシを差し出して
「はい」
「ん?」
どうすんだ、これ?
「パパ、ひなのあとみがきだよ」
涼は言うが『後磨き』って…
「だから、ひながみがきのこしてないか ブラッシングするんだよ」
「あ、あ~そういうことか。分かった」
ソファーに座らせ陽菜の後磨きを。
「よし、終わりだ」
「ありがと、パパ」
「ん。おやすみ」



