風呂場で
「陽菜、脱ごうな」
「ひなは3しゃいだからじぶんでぬぐの」
何かって言えば「3歳」
自分でやるのはいいが…とにかく時間がかかる。
志織は毎日これに付き合ってんのか?
「パパ、ひっぱって」
「あ、ん」
シャツが首から抜けないらしい。
シャツを脱がせてパンツを…
「ひな、じぶんでしゅるからパパもじぶんでね」
なんて偉そうに。
「さ、入るぞ」
「うん」
やっと素っ裸になった陽菜と風呂へ
「おそかったね。ぼくもうからだをあらったよ」
「そうか。じゃあ後は顔と体を洗え」
「うん」
涼は自分で出来るが、陽菜は…やらせてたら時間がいくらあっても足りない。
「陽菜、今日はパパが特別に洗ってやるからな」
「とくべつ?」
「あぁ。陽菜は今日はお姫様だ」
「おひめしゃま?うん」
陽菜は『お姫様』と言うと機嫌がよくなる。
まだ、この方法が使えるので助かる。



