お袋が涼と陽菜を見て


「明日」


「あ、あぁ。なんとかなる」


「明日、陽菜を保育園に連れて行きま しょうか?」


「ん…あ、いや、俺が連れて行くから」


陽菜が不安そうに俺にしがみついてる。


涼もじっと俺を見つめて…


「じゃあ帰ろうか」


「うん。ランドセルとってくるからまってて。ひなもほいくえんのかばんとぼう し」


「おにいちゃん、もってきて」


俺が何処かへ行きやしないかとコートを握りしめている。


それを見た涼も文句を言わず陽菜の分も取ってきて


「じゃあ行くか」


「うん。おばあちゃんありがとう」


「ありがと」


「はい。恭介、無理しないで電話してきなさいよ。あ、ちょっと待って」