「なぁ」 耳元で 「何ですか?」 「当然新しい下着を着けてんだよな」 「……」 新年には新しい下着をって私の実家のしきたりで、それでやっぱり初めてのお正 月にからかわれた。 「そ、そうですよ。恭介さんのも新しい下着だったでしょ」 「ん。だから」 何なの? 「今年の下着を見せて」 「えっ?」 「毎年のしきたりごとは守らなきゃな」 「ち、ちょっと」 抱き上げられ二階の寝室へ