「ん?」


私が見ていたからか


「どうかしたか?」


「いえ。涼、陽菜、このプレゼントはどうしたの?」


「うん。まえにかってもらったおかしのおまけでパパとママににあいそうなのをえらんだの」


「ママ、ひながつけてあげるね」


カラフルなビーズで出来たブレスレットを私の手首にはめて


「わぁ~ママかわいい」


また子どもに可愛いって言われた。


私のそんな表情を読んだのか


「ん。志織、可愛いぞ」


わざわざ『可愛い』を強調するんだから。


もう!


睨んだら


「クッククク…ハハハ…」


「パパなにがおかしいの?」


陽菜が不思議そうに。


「ん?何でもない。さ、二人ともココアを飲みなさい」


陽菜を膝に座らせて飲ませている。


涼も


「うん。いただきます」


美味しそうにココアを飲んで


「じゃあもう寝ようね」


「はぁ~い」


「はぁ~い」


歯磨きをさせて


「パパおやしゅみなしゃい」


チュッ!


「ん。おやすみ」


二人を二階に連れて