「ん?涼達は」
「追い出されちゃいました。今降りるからママは先にって」
「あの犬で遊んでるんじゃないか?」
「そうかも」
可愛がれば芸とか出来るようになるから。
ドタドタドタ
あ、降りて来た。
陽菜はやっぱりラッキーを抱いている。
「早くココアを飲みなさい」
「うん。そのまえにパパ、ママ」
「ん?」
「はい?」
二人がニコニコ笑いながら
「ぼくたちからクリスマスプレゼント」
「クリシュマシュプレジェント」
陽菜が恭介さんに、涼が私に封筒を。
「ママ達にクリスマスプレゼントくれるの?」
「うん」
「うん。だってね、パパとママはおとなだからサンタしゃんクリシュマシュプレジェントくれないでしょ?だからおにいちゃんとひながあげるの」
『あげるの』と何気に上から目線で言われた。



