「クッククク…茹で蛸」
もう、恭介さんは!
「パパ、あのみちあるけるんだよね?」
銀杏並木にイルミネーションが輝いて光の道になってる。
「あぁ」
「ひなあるきたい。ラッキーもあるきたいって。ね、ラッキー」
ワン!!
「ほら」
「フッ じゃあ歩こうか」
「うん」
人が多いから恭介さんが陽菜を抱き、私は涼と手を繋いで光の道を歩く。
「キラキラしてるね~」
「ほんとだ。なんだかどうわのなかみたいだね」
「フフフ…本当にそうね」
人は多いけど、そんなのも気にならないほど綺麗。
涼が言うようにまるで別世界のよう。
光の道を過ぎると
「わ、わぁ~すごい」
「おしろだよ。キラキラのおしろだ~」
そこには光の大聖堂が!
それはそれは本当に見事で言葉をなくすほど。
恭介さんさえ見惚れているみたい。



