「さ、着いたぞ」
駐車場に車を止めて少し歩くと
「わ~きれい~」
「きれ~」
涼と陽菜が目をキラキラさせて
「本当に綺麗ね」
恭介さんに連れて来られたのはクリスマスイルミネーションがされている公園
此所のクリスマスイルミネーションは有名で一回は見たいと思っていた。
でも、恭介さんはイルミネーションには興味はないし人出の多いのも苦手だから『連れて』とは言えなかった。
「恭介さん、ありがとう。嬉しい」
そっとお礼を言うと
「お前来たかったんだろ?」
えっ?なんで知ってるの?
私が驚いた顔を見て
「この間、イルミネーション特集が載っている雑誌を見て溜め息ついていた」
「あ!」
確かに。
よく見てるのね。
「お前のことはなんだって分かる」
耳元で
「き、恭介さん」
また、赤くなっちゃうよ。



