パパもママも渋ってましたが、
「パパ、ママ、おねがい。あっちのえきにおじいちゃんにむかえにきてもらうから。でんしゃのなかだけだから」
「乗り換えあるよ」
「えきいんさんにきくから」
「分かった。行って来い。月曜日の晩に迎えに行くから」
パパが漸くOKしてくれました。
「パパおむかえはえきにして。かえりもちゃんとひなとふたりででんしゃでかえる」
「うん、かえる」
「しかし」
「パパ、けっこんしきでおそくなるでしょう?おさけものむしくるまのれないよ」
「うん、のれにゃいよ」
陽菜はわかってないけど真似ばっかりしています。
「本当にそれで大丈夫なのか?」
「うん。おじいちゃんにでんしゃのせてもらうから」
「から」
「分かった。じゃあ涼、陽菜の面倒をちゃんと見てやるんだぞ」
「うん」
こうして陽菜と二人電車に乗って出かけます。
まるで冒険に行くみたいにワクワクです。



