途中でお昼を食べる時も


「くぅとペンは」


いや、レストランに大きいぬいぐるみは


「涼」


「なぁに、パパー」


「熊五郎とペン太郎には仕事があるんだ」


「ちごと?」


何を言うんだろう。


涼を抱き上げて


「ん。パパやママや涼がお昼ご飯を食べてる間、熊五郎とペン太郎はこの車を守るという重大な仕事があるんだ」


たぶん涼には意味は分かってないけど、パパが真剣な顔で話してるから何か大変な事だと思ってるみたい。


「ちょっかぁ。くぅもペンもパパーやママーみちゃいにおちごとちゅんのかぁ」


「そうだよ。だから熊五郎とペン太郎は車に置いておこうな」


「うん。おちごとがんばっちぇ」


フフッ 納得したみたい。


待てよ、これなら家を出る時も家を守る仕事があるって言えばよかった。


お昼ご飯を済ませて再び「しょうざん」を目指し車を走らせる。