「休めましたか?」
「ん。泉さんありがとう」
私の横に座り
「志織、コーヒー」
「アイスですか?ホット?」
「アイス」
「はい」
「ホント兄さん暴君よね。志織ちゃんこき使われて可哀想」
「ん?お前だって誠をこき使ってんじゃねえか」
「ち、ちょっと失礼ね。いつ私が誠さんを」
あらあら 兄妹喧嘩が始まった。
コーヒーを恭介さんに渡して
「恭介さん、言いすぎですよ」
「ん?お前は瑞穂の味方すんのか?」
『味方すんのか?』って子どもじゃあるまいし。
「恭介も瑞穂もいい加減にしなさい。志織ちゃんも泉ちゃんも困ってるわよ」
お母さんの鶴の一声に恭介さんはアイスコーヒーを一気に飲んで
「俺もアイツ等のとこに行って来る。此所にいたら分が悪いからな」
瑞穂さんを一睨みして出て行った。
フフフ…
恭介さんもお母さんと瑞穂さんには偉そうに出来ないみたい。



