「相変わらずマイペースね」
お母さんと瑞穂さんが顔を見合わせている。
お父さんも和君が起きたので連れてみんなの所へ行きリビングには私達女性陣だけ。
時間は2時過ぎ
晩ご飯の支度までにはまだ時間があるから久々にゆっくりまったりと。
「瑞穂さんも志織ちゃんも今回はゆっくりしてね。子ども達は見るから」
「お姉さん、ありがとう。だけどお姉さんだって疲れてるんだからたまにはゆっくり休んで」
私達と違って夜勤まであるんだから。
「そうよ泉ちゃん。子ども達は兄さんと誠さん、それに慎吾さんに任せればいいのよ。ね、志織ちゃん」
「フフフ…そうですね。お兄ちゃんも子ども好きだから。あ、一番お兄ちゃんが疲れるかも」
「フフフ…大丈夫。慎吾さんのストレス解消だから」
「フフフ…そうなんだ」
「まぁ、貴女達、男性陣に子守りをさせて骨休み計画なの?」
「お母さん」
あら、つい…
「フフフ…たまにはいいわよ。お父さんも孫の相手したくて堪らないんだから。涼と真人に虫取りや魚取り教えるんだって張り切ってたから」
あら、お父さんが。
そうよね、毎日、涼は藤倉の家に預かって貰ってるけど、お父さんに会うことは少ないもんね。



