「さ、涼、陽菜、もう寝ようね」


もう9時に近い。


「うん」


「ママ」


「なあに?」


「ひなね、おにいちゃんとママとパパといっちょにねんねちたいの」


「みんなで寝るの?涼、構わない?」


陽菜がまた涼の手を握って顔を見ている。


まだ一抹の不安があるようね。


涼が陽菜の頭を撫でて


「きょうだけだよ、ひな」


「うん」


嬉しそうにニコリと笑い


「パパ、おやしゅみなしゃい」


チュッ!


「パパ、おやすみなさい」


「ん。おやすみ」


二人を寝かす間に恭介さんはお風呂へ