Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




明くる朝


「じゃあ行って来る」


「パパいってらっしゃい」


チュッ!


陽菜がキスをして恭介さんは出勤。


朝ご飯の後片付けを済ませて


「陽菜、保育園に行こうか」


「うん。くう、ペンいってきましゅ。いいこでおるすばんしててくらしゃいね」


鞄を掛けて帽子を被り


「ママいこう」


「うん」


車に乗り


「ママ」


「うん?」


「おにいちゃん」


藤倉の家の前を通った時


「きょうかえってくるんだよね。おむかえにいくんだよね」


「そうだよ。保育園の帰りに行こうね。陽菜」


「なあに」


「おにいちゃんに会ったら何て言うの?」


「う~ん。ひなね、おにいちゃんにだいしゅきっていう」


「そうね」


「おにいちゃん、ひなをしゅきっていってくれるかな?」


ちょっと心配なのかな。


「大丈夫よ。お兄ちゃんも陽菜が大好きなんだから」


「うん」


やっとニッコリ


保育園に着いて


「じゃあ陽菜、お友達と仲良くね」


「うん。ママ、いってらっしゃい」


手を振って見送ってくれる。