Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「迎えに行かなくていいでしょうか?」


「大丈夫だろう。迎えに行ったら涼のプライドを傷つけることにもなりかねない」


「そんなもんなんですか?」


「あぁ。小さくても涼は男だからな」


男ってややこしいのね。


「明日、いつものように仕事終わりに迎えにいってやれ」


「えぇ。陽菜もお兄ちゃんを迎えに行くって」


「陽菜が?」


「陽菜は『お兄ちゃんが大好きなの』って」


「フッ そうか」


「はい」


「で志織は」


「えっ?」


何ですか?


「お前は俺が大好きか?」


「……」


私は陽菜ですか?


「ん?」


「今更何を聞くんですか?」


「聞きたい」


「じ、じゃあ私も聞きたいです」


「ん?」


「恭介さんは私が大好きですか?」


「言わなきゃ分からないのか?」


片眉が…って


聞きたいって言ったのは恭介さんですよ。


「……」


「お前が先に言ったら言ってやる」


やはり上から目線だ。


「…好きですよ恭介さんが。誰よりも」


「ん」


そっと引き寄せて


「恭介さんも言って下さい。約束ですよ」


「フッ」


耳元で


「愛してる…誰よりも」


「……」


わ、私、今たぶん真っ赤だよ。


恭介さんの唇は耳朶を噛んでいる。


「恭介さん…駄目です」


「どうして?愛したい」


「陽菜がベッドに寝てます」


「此処ならいいだろ」


此処ならって…リビングだよ。


「志織…待てない」

「えっ?ち、ちょっと…ゥン」


唇が重なり


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