Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「眠ったか?」


「はい」


恭介さんの隣に座り


「どうだ?」


「だいぶ堪えてるみたいです。『いつ帰ってくるの?帰ってくるの?』って」


「初めてだからな、二人がばらばらになるのは」


「そうですね」


藤倉の家にお泊まりする時も二人一緒だもんね。


「あ、藤倉に電話しますね」


「さっきかかってきた」


「えっ?」


「陽菜を寝させてる間に」


「何て?」


「あぁ、涼が出て『元気だよ』って」


「そうですか。よかった」


「『陽菜はどうしてる?』って聞いていた」


「やはり気になるんですね」


「そうみたいだ。お袋に代わって、やはりいつもに比べて元気ないらしい」


「えっ?」


「『陽菜、もう保育園から帰ったかなぁ』とか『泣いてないかなぁ』とか気にしてるらしい」


「そうですか」


喧嘩していてもやはり…ね。