「も、もう信じられない。仕事を始めますよ社長」
「クッククク…はいはい」
まだ笑ってるよ。
社長室を出て自分の席へ
パソコンの電源をオンにして
さ、今は仕事。
―――
――
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ガチャッ!
「今日はもういいぞ」
「はい、ありがとうございます」
丁度一段落したところ。
社を出て保育園へ陽菜を迎えに。
「ママ~」
「陽菜、ただいま」
「おかえりなしゃい」
陽菜は真人君と和人君と一緒に出て来た。
和人君を抱いて瑞穂さんが迎えに来るのを待って家へ
「あれ、ママ」
「うん?」
車の中で
「おにいちゃんをむかえにいきゃないの?」
藤倉の家を通り過ぎて我が家へ
「涼は今日はお祖父ちゃん所にお泊まりするのよ」
家に入り着替えをさせながら
「えっ?おじいちゃんとこにおとまりしゅるの?ひなは?」
「陽菜はお家でママやパパと一緒だよ」
「おにいちゃん…かえってこにゃいの?」
「だって陽菜はお兄ちゃん嫌いなんでしょう?じゃあお兄ちゃんいない方がいいんでしょう?」
陽菜が泣きそうな顔をして
「う、うん。ひなはおにいちゃんちらいだもん」
「うん。さ、下に行こうね」
「うん」
陽菜を抱いて下へ
晩ご飯の支度をしている間、陽菜は熊五郎とペン太郎と遊んでいる。



