Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




コンコン!


ガチャッ!


社長室に入り


「おはようございます」


「ん…大丈夫か?」


「あ、はい。大丈夫です」


恭介さんがそっと抱き寄せて


「直ぐに仲直りするさ」


「えぇ、それは分かってるんですけど」


「フッ 理屈じゃないからな」


「はい」


そっと恭介さんの胸に頬を寄せる。


公私混同は絶対に駄目だとやいやい言う私が甘えているなんて…自分が思うよりよほど参ってるんだな。


「志織」


「すみません。も、もうちょっと」


「ん」


髪を撫でてくれる。

その優しい手で気持ちがだんだんと落ち着いて


「ありがとうございます」


顔を上げて


「もう大丈夫です。さ、社長、仕事に掛かりましょうか」


恭介さんから離れようとすると


…ゥゥン


いきなり激しく口づけられた。


――





チュッ!


わざとらしく音をさせ唇が離れる。


「き、恭介さん、な、何をするんですか?こ、此処は会社ですよ」


それも社長室だよ。

社長室で何をするんだか。


いつもいつも言ってるのに。


「そのわりに積極的に応えてましたよ、秘書殿」


「き、恭介さん!」


何てことを言うんでしょう。