「おやすみなさい」
「おやすみ」
涼が寝て
「大変だな」
「はい」
私もビールをお相伴して
「涼と話した」
「はい」
「陽菜が宿題の絵をめちゃめちゃにしたらしいな」
「陽菜としては手伝ったつもりなんですけど」
「陽菜が涼を叩いたって」
「口では勝てませんから。キィーとなったみたいです。陽菜としてはいいことをしたつもりだから何で怒られるのかと」
「まだ2歳だからな」
「はい。だけど…」
「ん?」
「二人を引き離して陽菜にちゃんと説明をしたんです。陽菜も分かってくれたようだったんですけど…電話してる間にまた涼の部屋に」
「それで『出ていけ』って涼に言われて大泣きか」
「はい。もしかして」
「ん?」
「陽菜も反抗期かしら」
「まだ早いだろ」
「ですよね」
恭介さんの肩に頭をもたせかけ
「親も大変ですね」
「フッ 確かにな」
そっと抱き寄せてくれた。



