Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「どうする?真っ直ぐ帰るか?」


「あ~藤倉に寄らないと」


「違うって」


えっ?何が違うの?


「晩飯。食って帰るか?」


あ~そう言うことですか。


「藤倉のお母さんが晩ご飯支度をしとくからって」


「はっ、寄れってか」


何かつまんなそうな顔。


自分の実家でしょうが。


「仕方ねえな」


「なにがしかたないの?」


涼…聞こえてましたか。


「ん?何でもない」

「ふ~ん」


「涼は眠くない?」

「うん、だいじょうぶだよ」


また景色に目を。


「奥様」


「は、はい」


奥様って何でしょう?


「俺も眠たいから肩貸せ」


言い終わらないうちに肩に頭を乗せて寝ちゃった。


はぁ~


膝には陽菜が、肩には恭介さんがって…


「ママ、たいへんだね」


「フフフ…そうね」


涼の方が恭介さんより大人かしら。