新幹線に乗り
「パパ、あれがきょうとタワーだね」
「あぁ、そうだ」
「あ」
「どうしたの?涼」
「のぼるのわすれたね」
「あ~そうね」
「ひなものぼりたかったな」
いっちょまえに残念がってる。
「今度来た時登ろうね」
「うん。パパ」
「ん?」
「きょうとタワーってローソクみたいだね」
あ、そう言えばそんな感じね。
「ハハハ…あれはローソクじゃなくて灯台らしいぞ」
あら、そうなの?
てか恭介さん何気に詳しいじゃない。
「美作君に聞いた」
私の考えてたことが分かっちゃったのね。
「へぇ~とうだいなのか~うみじゃないのにね」
た、確かに。
「きっと京都の人や京都に来る人を照らすって意味なんだよ」
「ふ~ん、そうか」
「しょうかぁ」
フフフ…
陽菜ったら涼の真似ばかり。
涼はまた窓にへばりついて景色を見てる。
陽菜は一生懸命に私と恭介さんに小雪さん達のことを話している。
よほど嬉しかったのね。
その内に陽菜は眠って



