「わぁ~」
涼と陽菜がビックリしたように声を。
そこにはたくさんのご馳走が並んでいた。
「大したもんはあらしまへんけど、どうぞ召し上がって下さい」
「ありがとうございます」
涼と陽菜は小雪さん達の側に引っ付いて遊んでもらってる。
「涼、陽菜、こっちに来て座りなさい。ご飯よ」
「はぁ~い」
「いただきます」
「いたらきましゅ」
手を合わせて食べ始めた。
鯖寿司やお赤飯、お刺身に
「これはなんですか?」
何かの魚の煮物のような。
「あぁ、それは鰊です。磨き鰊(ミガキニシン)とお茄子の炊き合わせ」
「磨き鰊?普通の鰊とは?」
「へぇ、鰊の乾物ですねん。京都では鰊言うたらこれです」
「そうなんですか…うん、美味しいです」
「お口に合うてよろしおした」
涼と陽菜も初めは怖々口に入れて
「おいしい」
「おいちい」
恭介さんも少しお酒を頂き機嫌よく美作さんや女将さんと話してる。
お昼を食べ終わり



