Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




花見小路通り(後から教えてもらった)を南に少し行った所にその『置屋』はあった。


ガラガラッ!


引き戸を開け


「お母さん、ただいま。お連れしましたえ」


「おいでやす」


奥から出てきたのは着物を粋に着こなしたまだ40代くらいの美しい女性。


この方が女将さん、すなわち『お母さん』なんだ。


「いきなりお邪魔して申しわけありません」


恭介さんが丁寧にご挨拶。


こういう時はほんとかっこいいのよね。

って私、何を考えてんのよ。


「そんな堅苦しいのは止めとうくれやす。さ、どうぞ」


「失礼します」


お座敷へと案内されると