Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




陽菜が小雪さんの手を取り


「こゆきおねえちゃん、あいがと」


フフフ…私の真似してる。


「陽菜ちゃん、フフフ…どういたしまして」


「社長はん、これからどうしはるんどすか?」


小冨さんが恭介さんに聞いている。


「あぁ、これから昼飯食って新幹線だ」


「今日、帰らはるんどすか?」


「あぁ」


涼と陽菜が寂しそうに。


陽菜は小雪さんの手を確り握ってるし。


小雪さんが陽菜に優しく笑いかけ


「お昼一緒に如何どす?」


「えっ?」


いや、だって三人さんは正装だし


「小冨達はこれからお座敷じゃないのか?」


「お座敷は夕方からどすねん。巡行やさかいにって美作さんの撮影協力の為に正装してるんどす。お昼言うてもうちの置屋(オキヤ)どっさかい気をつかわんといとおくれやす。ほんまはお母さんにお連れするように言われてるんどす」


お母さん?


小冨さんの?


「うちらの住んでる所が置屋言いますねん。そこの女将を『お母さん』って」


小雪さんが教えてくれた。


「どうぞ、来とくれやす」


涼と陽菜はキラキラ目を輝かせて私達を見てる。