「涼君、陽菜ちゃんどうしたんえ」
小雪さんに声を掛けられて
「こゆき…おねえちゃん?」
「へぇ」
悪戯っぽく笑ってる。
「わぁ~おしめちゃまだぁ~」
陽菜が手を叩いて喜んでいる。
「藤倉さん、こちらはうちの友達の舞妓で市花(イチハナ)ちゃんどす」
もう一人の舞妓さんを紹介してくれる。
「市花どす。よろしゅうおたのもうします」
「こちらこそ宜しく」
市花さんは小雪さんより少し背が高く美人さん。
「涼君、陽菜ちゃん こんにちは」
「こんにちは」
「わぁ~おしめちゃまがたくさんいるね。イチ、ニイ、サン みっつもおしめちゃま」
「陽菜、お姫様は三つじゃなくて三人よ」
「あい。さんにんね」
「フフフ…可愛らしいわぁ~陽菜ちゃん、うちもお姫様にしてくれるん?」
小冨さんが陽菜に聞いている。
「あい。おおちいおしめちゃま」
「ハハハ…「フフフ…」」
みんなが笑いだした。



