Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




恭介さんも着替えを済ませ朝ご飯。


巡行が9時からだから8時過ぎにホテルを出て美作さんや小雪さんと待ち合わせの場所へ


涼と陽菜はウキウキしてる。


「あ、たくみおにいちゃんだ」


涼が美作さんを見つけた。


「おはようございます」


「おはようございます。小雪ちゃんはまだだよ」


涼と陽菜とがキョロキョロ探してると


「今日は陽菜ちゃん言うところのお姫様の恰好だから仕度に時間が掛かるみたいです」


そりゃそうだわね。


白粉塗って着物を着るんだもん。


その時、涼が空を指差して


「あれは?」


「えっ?」


空を見ると…何かしら?綱?みたいなのが張ってある。


「あ~あれはしめ縄ですよ。ここから八坂神社の結界になるんで稚児がしめ縄を切って結界に入らせてもらうんです。祗園祭の見せ場です」


へぇ~


「美作さん、詳しいんですね」


恭介さんが聞くと


「ハハハ…全て受け売りです」


「ハハハ…」


「フフフ…」


「ねぇ、なにがおかしいの?」


涼と陽菜が私達の顔を交互に見てる。


まだ分からないわよね。


「フフフ…何でもないわよ」


「へんなの」


「へんにゃの」


陽菜が涼の真似を。


その時