Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




それからまた歩き出して


「ふぁ~ぁ~」


陽菜が欠伸を


「もう陽菜は限界だな」


「そうですね。陽菜」


抱き上げようとすると


「いや」


小雪さんの手を確り握ってる。


「陽菜、眠たいんでしょう」


「ねむちゃくにゃいもん」


呂律も怪しいし。


「もう帰らないと」

「やだ~こゆきおねえちゃ~ん…」


あらあら、えらくなついたわね。


「陽菜ちゃん。ママの言わはるとおりえ。もう寝んねせな」


「おねえちゃん…ヒック…」


泣き出した。


「明日、巡行見はるんどすか?」


「はい、そのつもりです」


泣きじゃくる陽菜に


「陽菜ちゃん、ほな明日また会いまひょ」


えっ?


私と恭介さんに


「明日はうちも巡行見ますねん。陽菜ちゃん、明日はちゃんとお姫様のかっこしてるしな。そやから明日会おな。陽菜ちゃん寝んねせえへんかったら明日会えへんえ」


「いや~あ、あちたあうの」


「ほなな、今日はバイバイしよな」


「あ、あい」


何とか納得したみたいで


「陽菜、おいで」


「パパ」


恭介さんに抱き上げられて


「こゆきおねえちゃん、たくみおにいちゃん、おやちゅみなちゃい」


地下鉄の駅まで送ってもらい


「はい、おやすみなさい」


「こゆきおねえちゃん、おやすみなさい」


「涼君もおやすみなさい」


美作さんと小雪さんと別れて地下鉄でホテルまで