Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




陽菜は小雪さんと手を繋いで嬉しそうに歩いてる。


浴衣姿の舞妓さんと同じく浴衣姿の2歳児が手を繋いで歩いているのは目立つようで周りから「可愛い可愛い」と声を掛けられ陽菜はニコニコしてる。


涼も恥ずかしいのか一歩引いて二人に着いて行く。


どっちかと言うと美作さんの仕事に興味があるのか色々聞いている。


その後ろから私達。


「陽菜にいい思い出が出来たな」


「そうですね。あんなに嬉しそうに」


「パパ~ママ~」


たまに後ろを振り向いて私達がちゃんといるか確認して


「陽菜」


手を振ると同じように振ってる。


「これが長刀鉾(ナギナタボコ)です」


これが長刀鉾か。


確か祇園祭のシンボル的な鉾で巡行にはお稚児さんが乗るのよね。


だけど鉾って大きいわ。


鉾をバックに小雪さんと涼と陽菜が写真を撮ってもらってる。


だけどいいのかしら。


プロのカメラマンさんに撮ってもらって。


厄除けの粽(チマキ)を買い次へ


「見たい鉾とかおすか?」


「いや、全く分からないのでお任せします」


「へぇ、ほな美作さん、彼処がよろしおすな」


「そうだな。彼処なら涼君も陽菜ちゃんも楽しめる」


「えっ?なになに?」


涼が美作さんに


陽菜も


「こゆきおねえちゃん」


「フフフ…ついてからのお楽しみ」


そう言って歩き出す。


何処へ連れてもらえるのかしら。