「パパ ママ」
涼の声に慌てて恭介さんから離れる。
「もう起きたの?」
「うん」
ベッドから降りて私達の所へ
「お茶飲む?」
「うん」
ソファーに座り
「はい」
「ありがと」
お茶を飲みながら
「パパたちキスしてたの?」
へっ?
「違うぞ」
恭介さん
「ママがパパにキスしてたんだ」
ニヤッて笑ってるし。
もう!
「ふ~ん。ママ、キスすきなんだね」
「な、涼」
この子は何を言うのよ。
「クッククク…」
「ママ、あかいよ」
「……」
「クッククク…ハハハ…」
大爆笑って…
「恭介さん!涼、別にママはキスが好きなわけじゃないんだよ」
「だってパパやぼくたちにキスするじゃない」
「それはね、ママがパパや涼や陽菜が好きだからキスするの。誰彼構わずする訳じゃないでしょう」
「そうだぞ、涼。パパだってママやお前等が好きだからするけど他の人にはしないだろう」
ちょっと考えて
「そうだね。ぼくだってパパやママ、ひながすきだからキスするけどほかのひとにはしないもん」
「そうよね」
涼の頭を撫でて頬に
チュッ!
キスしたら
「もうママやめてよね」
最近嫌がるのよね。
ちょっと寂しい。
その内に陽菜も起きて来て
宵山に行く支度を



