「ゥ…ゥゥン」
唇が重なり…
舌が絡んでる。
――
―
だ、駄目だ。
また頭がぼぉ~としてくる。
恭介さんの背中を叩いて
「ハァハァハァハァ」
「クククク…」
「笑わないで下さいよ」
ホント酸素不足だわ。
「いつまで経っても慣れないな」
馬鹿にされてる気がする。
「恭介さん、いつもより激しいですよ」
「クククク…ハハハ…お前が美作君に見とれてたから罰な」
「はぁ?」
何ですか、それは?
「見とれてませんよ。陽菜じゃあるまいし」
「陽菜も面食いだな。あれはお前に似たんだな」
「私…面食いじゃ」
「いや、お前は面食いだ。その証拠に俺に惚れてる」
「……」
自分が『いい男』って言ってるんだよね。
「ん?違うか」
「フフフ…そうですね」
私から恭介さんの唇に唇を重ねた。



