Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~




「陽菜、舞妓さんには会えないのよ」


「えっぇぇぇ あえないの」


しょんぼりしてる。

可哀想だけどこればっかりは


美作さんが


「余計なことをしちゃいましたね」


恐縮然り


「いや、気にしないで下さい」


陽菜が美作さんを見てる。


「ん~皆さんはこれからどうされるんですか?」


「この辺を観光して晩に宵山に」


「宵山に行かれるんですか?」


「はい」


美作さんが陽菜を抱き上げて


「陽菜ちゃん 舞妓さんに会うかい?」


えっ?


「あいたい」


「りょうも」


「いや、美作さん」

「晩に俺も宵山に行きます。まぁ、仕事を兼ねてですが。その時にこの娘と会いますので良ければ来ませんか?」


「宜しいんですか?」


「はい。ただ今晩は正装じゃなく浴衣で白粉は塗ってませんが」


浴衣姿の舞妓さんの写真を見せて


「陽菜ちゃん、このお姫様でもいいかい?」


「うん」


「恭介さん」


「美作さん、お言葉に甘えさせてもらいます」


「いや、そんな大層なことじゃないんで」


美作さんと携帯番号を交換して7時に待ち合わせすることにして別れた。


涼と陽菜は興奮状態。


勿論私も。


船を降りてお昼ご飯を食べ、少し観光してホテルに戻った。