朝ご飯を済ませて部屋に戻り
「これからどうしますか?宵山はやっぱり晩に行く方がいいですよね」
「そうだな…嵐山にでも行くか?彼処なら川沿いだから暑さも少しはましかもしれん」
「そうですね」
嵐山、行きたかったんだよね。
ホテルを出て電車で嵐山へ
わぁ~人が多い。
涼も陽菜もキョロキョロしてる。
「ママ あれなあに?」
陽菜の指差す先には人力車
「昔の車だよ」
「へぇ~」
涼も感心してるし。
「恭介さん、どうしましょう?」
「そうだな、コイツ等に寺巡りってのもな」
「そうですよね」
「とにかく川に行くか」
「そうですね」
陽菜を抱いて
「パパ、ママ」
涼が
「どうした?」
「ふねにのりたい」
船?
あ~
川に屋形船が
「ひなものりたい」
「恭介さん」
「フッ お前も乗りたいんだろ」
「はい」
「分かった分かった」
恭介さんに引率されて…って私達は生徒みたい。



