「クッククク…」
「恭介さん」
何がおかしいのよ。
「涼がママはパパと寝るのがいいからってさ」
「えっ?」
どういう意味ですか?
「自分達はいつも一人で寝てるのにママはパパと一緒に寝てるからって」
「……」
もう何も言えないわ。
「クッククク…」
「キ、キャッ!」
膝に抱き上げられ
「恭介さん」
「シッ!声がでかい。子ども達が起きるだろ」
あっ!
今回は寝室は別じゃないから。
「じゃあ降ろして下さいよ」
「嫌」
「……」
首筋に顔を埋めてるし。
「痕 着けないで下さいよ」
「分かってる」
手は…
「恭介さん、駄目ですから」
パジャマの裾から潜り込もうとしてる手を押さえ
「もう、何をしてるんですか!寝ますよ」
「フッ 誘ってくれてんの?」
「えっ?」
「クッククク…ハハハ…」
もう信じられない。
恭介さんの膝から降り歯磨きをして
「おやすみなさい」
恭介さんを残してベッドに入った。
暫くして恭介さんも入って来て
「志織」
軽く唇を合わせて
「おやすみ」
抱き寄せられて…眠った。



