晩ご飯を食べて今夜はお庭で花火をしながらお星様を見ます。
でもその前に陽菜と二人部屋に行って
「涼、陽菜、花火するわよ」
ママが呼んでます。
「はぁ~い」
二人お庭に降りて
「パパ、ママ」
「ん?」
「どうしたの?」
後ろ手に隠していたのを差し出して
「パパ、ママけっこんきねんびおめでとう」
「おめでとう」
「はい。これぼくたちからプレゼント」
「プレジェント」
僕はママに紫陽花の花を
陽菜は絵を渡しました。
「あら、ありがとう。この紫陽花…どうしたの?」
紫陽花は紫とピンクです。
「おばあちゃんのおうちにさいてるのをもらってきたの」
「きたの」
「あ~昼に藤倉に行ってたのはこれか」
「うん。おばあちゃんがつつんでくれたの」
「くれたの」
「そうなの。ありがとう」
それから絵を見て
「これは?」
「パパがはなむこさん。ママがはなよめさん。ぼくがかいたんだ」
「おにいちゃんがかいたの。でもひなもかいたんだよ、このおはな」
「うんうん。うまく描けてるよ。ありがとう」
「涼、陽菜、ありがとうな」
ママがギュッしてくれました。
陽菜は赤ちゃんみたいなもんだからいいけど僕はもう小学生だから恥ずかしいです。
でも…ちょっぴり嬉しいです。
パパも陽菜を抱っこして僕の頭を撫でてくれました。



