土曜日 「ひな」 「なあに?」 陽菜を僕の部屋に連れて行って 「ひな、あしたは『ちちのひ』だよ」 「『ちちのひ」?あ、パパのひ」 「うん」 「またカーネーチョンかうの?」 覚えてたみたいです。 陽菜は馬鹿じゃなかったみたいです。 よかった。 「カーネーションはかわないんだ」 「うん」 「ひな、あしたおじいちゃんちへいこう」 「おじいちゃんち?うん。パパとママとおにいちゃんと」 「ちがうんだ。ぼくとひなふたりだけで」 「パパとママは?」 陽菜が寂しそうな顔をしました。