「これならママよろこぶね」
「ね」
「そうだな。よかったな」
パパが頭を撫でてくれました。
「パパひなも」
「陽菜もいい子だ」
「ヘヘヘ…あいがと」
陽菜は負けず嫌いです。
「涼、陽菜」
「うん?」
「うん?」
「ケーキ買って帰ろうか?」
「ケーキ?」
「ケーキ?ひなたべちゃい」
陽菜もママと一緒でケーキ大好きです。
あ、勿論僕も。
「よし」
三人でいつものケーキ屋さんに行き
「あ、『ははのひ』のケーキがある」
「おにいちゃん、どこ?」
大きい丸いケーキに『ママありがとう』って書いてあります。
「ひな、これだよ」
僕が教えると
「わぁ~」
陽菜が嬉しそうに見ています。



